2013年1月6日日曜日

【at, on, in の使い分け】


 前置詞の at, on, in について考えます。


     ・ at the shop

     ・ on the shop.

     ・ in the shop


 上記の at, on, in はそれぞれ「場所」を表わしています。

 では、どのように使い分けられているのでしょうか?

 「場所」を表わす at, on, in の使い分けは以下のようになります。


      at  : 「点」を表わす

          一次元空間

          「目の前」にある「点」と感じる時に使われる


      on : 「面」を表わす

           ニ次元空間

           「面」に接していると感じる時に使われる


      in  : 「立体的空間」を表わす

           三次元空間

           「立体的空間」に包まれていると感じる時に使われる


 このように、at, on, in は「場所」をどのように感じ取るかによって使い分けられているのです。


     ・ at the shop : 店を「点」として感じている

                 店の前にいる感じ、店を地図上で見ている感じ

     ・ on the shop. : 店を「面」として感じている

                  店の屋根の上に乗っている感じ

     ・ in the shop : 店を「立体的空間」として感じている

                店の中にいる感じ


 そして、「具体」と「抽象」という視点でとらえると次のようになります。


      at < on < in   (「抽象」の度合い)


 at より on のほうが、on より in のほうが、空間をより高次にとらえています。

 この「高次にとらえる」ということは、単に目の前にあるものを見るのではなく、頭の中でより高度に想像することが必要であるため、「抽象」の度合いが高くなるのです。

 もちろん、「場所」は目の前にある「具体」的なものでもあるため、


      at > on > in   (「具体」の度合い)


 ということにも当然なります。

 ポイントは、「場所」は「具体」だけでなく「抽象」も表わすことができるということです。

 
     「場所」 : 「具体」も「抽象」も表わすことができる

             目の前にある店 (at the shop)  : 「具体」

             頭の中の想像上の店 (at the shop) : 「抽象」


  このように、「場所」が「具体」だけでなく「抽象」を表わすことができるということが、「時間」という「抽象」も表わすことができることにつながっていきます。


     「場所」 (具体)・(抽象) → 「時間」 (抽象)

     * → は意味の「拡張」を表わす

     * 英語では「場所」と「時間」とが密接に関連づけられている


 「場所」から拡張された「時間」は、次のように使い分けられています。


    ・ at 7:30  : 時間を「点」として感じている

    ・ on Monday : 時間を「面」として感じている

    ・ in 2013 : 時間を「立体的空間」として感じている


 要は、at, on, in というもともと「場所」を表わす用語が「拡張」されて「時間」も表わすようになったのです。

 ですから、at, on, in が「場所」を表わす場合の感覚や相互関係を、そのまま「時間」を表わす場合にも当てはめればいいのです。

 最後に、次のようないろいろな表現でも使用されています。


     ・ at the age of 30  (at age 30) (at 30)

       → 年齢を数直線上の「点」として感じている

     ・ depend on ~ (~に依存している)  

              → 「面」の上にいることが、転じて「頼っている」ことを表わす

     ・ on duty (勤務中)

       →  「面」の上にいることが、転じて「継続」を表わす

     ・ engage in ~ (~に従事している)(~にたずさわっている)

       → ~という「立体的空間」に包まれて活動している感じ


 ポイントは、at, on, in が「具体」だけでなく「抽象」も表わしており、それが「抽象」を表わす「時間」などにも拡張されているということです。


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