英語の丁寧表現について考えます。
Will you open the window ? (窓を開けてくれませんか?)
Would you open the window ? (窓を開けていただけませんか?)
2番目の文のほうが1番目の文よりも「丁寧」な言い方となります。なぜでしょうか?
まず、2番目の文のほうが1番目の文よりも「抽象」の度合いが高い表現です。なぜならば、1番目の文は助動詞の現在形が使われているので対して、2番目の文では助動詞の過去形が使われているからです。ちなみに、この過去形は「~でした」という意味・訳し方ではなく、過去形という抽象度が現在形よりも高い言い方を利用して、推測・仮説の度合いが高いことを表しています。
抽象の度合いが高くなればなるほど、推測・仮説の度合いが高くなりますが、これは実現の度合いが低くなっていくことを意味しています。
この推測・仮説の度合いが高くなる、実現の度合いが低くなる、ということは、現実と仮説との「距離」が大きくなっていく、ことを意味しています。
そして、英語の「丁寧」表現はこの「距離」の大きさを利用します。すなわち、現実と仮説との距離が大きくなればなるほど、それだけますます「丁寧度」は高くなっていくのです。
だから、助動詞の過去形というより抽象を表す形を利用した2番目の文のほうが、助動詞の現在形を使った1番目の文よりも、現実と仮説との距離がより大きいため、より丁寧な表現となるのです。
日本語にも次のような例があります。
~でいいでしょうか?
~でよかったでしょうか?
2番目の文のほうが、最初の文よりも丁寧だと感じるのではないでしょうか?英語と同様、2番目は過去形を使っていますが、過去のことを表しているわけではありません。過去形という抽象度が現在形よりも高い言い方を利用して、現実との「距離」を大きくすることによって、丁寧度を高めているのです。
以上のように、日本語も英語も、丁寧表現は同じしくみだと考えれます。
Will you open the window ? (窓を開けてくれませんか?)
Would you open the window ? (窓を開けていただけませんか?)
2番目の文のほうが1番目の文よりも「丁寧」な言い方となります。なぜでしょうか?
まず、2番目の文のほうが1番目の文よりも「抽象」の度合いが高い表現です。なぜならば、1番目の文は助動詞の現在形が使われているので対して、2番目の文では助動詞の過去形が使われているからです。ちなみに、この過去形は「~でした」という意味・訳し方ではなく、過去形という抽象度が現在形よりも高い言い方を利用して、推測・仮説の度合いが高いことを表しています。
抽象の度合いが高くなればなるほど、推測・仮説の度合いが高くなりますが、これは実現の度合いが低くなっていくことを意味しています。
この推測・仮説の度合いが高くなる、実現の度合いが低くなる、ということは、現実と仮説との「距離」が大きくなっていく、ことを意味しています。
そして、英語の「丁寧」表現はこの「距離」の大きさを利用します。すなわち、現実と仮説との距離が大きくなればなるほど、それだけますます「丁寧度」は高くなっていくのです。
だから、助動詞の過去形というより抽象を表す形を利用した2番目の文のほうが、助動詞の現在形を使った1番目の文よりも、現実と仮説との距離がより大きいため、より丁寧な表現となるのです。
日本語にも次のような例があります。
~でいいでしょうか?
~でよかったでしょうか?
2番目の文のほうが、最初の文よりも丁寧だと感じるのではないでしょうか?英語と同様、2番目は過去形を使っていますが、過去のことを表しているわけではありません。過去形という抽象度が現在形よりも高い言い方を利用して、現実との「距離」を大きくすることによって、丁寧度を高めているのです。
以上のように、日本語も英語も、丁寧表現は同じしくみだと考えれます。
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