2012年8月19日日曜日

【受動態】


 能動態とは「~する」 であり、受動態とは「~される」です。

 そして、この区別も、具体と抽象の区別で説明がつきます。

  
   能動態: ~する    主観 = 具体   

   受動態: ~される   客観 = 抽象  


 客観はなぜ抽象なのでしょうか?それは主観に比べて客観は、「距離」が大きい(離れている)からです。「~される」は「~する」に比べ、一歩引いて状況をみています。この距離の大きさは丁寧表現で利用されている距離と、抽象度を高めている、という点で同じものです。

 また、主観を客観に逆転させているということは、話し手の想像が拡張されているため、客観のほうが主観よりも抽象度が高くなります。

 抽象を表す受動態の形が、具体を表す能動態と区別されているは当然ですが、ここではその形に注目したいと思います。


    He opens the door.               : 能動態

      The door is opened by him.     : 受動態  → 「be動詞 + 過去分詞」  


 受動態の形の「be動詞」の部分は、get、lie などの一般動詞でも置き換えることができます。

 注目したいのは「過去分詞」が使われていることです。完了形にも「過去分詞」が使われています。

 では過去分詞とは何でしょうか?

 次にそのことを考えていきたいと思います。

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