2012年8月26日日曜日

【現在分詞】


 現在分詞の使い方について考えたいと思います。

  
    現在分詞(ing)  : 動作の一場面を表す (抽象)

 
 現在分詞は、過去分詞と同様に、「形容詞」(句)としても使用することができます。


    a waiting room

   Tom is the boy playing basketball over there now.

 
 そして、現在分詞を「名詞」(句)として使用することもできます。これがいわゆる「動名詞」です。


   Playing basketball is fun.   : 現在分詞の名詞的用法=動名詞


 ちなみに、過去分詞には名詞的用法はありません。

 さて、この動名詞という名詞は、通常、数える(可算にする)でしょうか?

 答えはNOです。不可算です。なぜでしょうか?

 理由は、現在分詞は、止まるはずのない目の前の時間の流れを止めて、ある一場面だけを想像するという「抽象」を表しているからです。つまり現在分詞は、「抽象」名詞であるため、不可算・無冠詞にするのです。(ただし、話し手がをある動名詞を「具体」的なものとして考える場合は、可算・冠詞あり、とすることももちろんできますが、あまりありません。)

では、なぜ現在分詞を名詞として使用することができるのでしょうか?

それは、現在分詞が、動作の中から「一場面」だけを切り出しているからです。写真をとるように、ある動きの中から1つのシーンだけにフォーカスしています。撮られた写真は、1つの「動作」として、名詞的に扱うことができるのです。

最後に、現在分詞の用法をまとめると次のとおりになります。

 
  現在分詞(ing) 
 
  ①be動詞とともに進行形(動詞句)のはたらき  : 現在分詞の動詞的用法
  ②形容詞(句)のはたらき                          : 現在分詞の形容詞的用法
  ③名詞(句)のはたらき                          : 現在分詞の名詞的用法=動名詞


 次に、動名詞について考えたいと思います。    

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