2012年8月17日金曜日

【過去形】


    He lives in Kyoto.  (現在形)

    He lived in Kyoto. (過去形)


 現在形は、現在の具体的事実を表しますが、では過去形も過去の具体的事実を表すのでしょうか?答えはNOです。


   過去形: 「抽象」を表す形


 では、なぜそうなるのでしょうか?
 
 手がかりは「目で見る」か、「頭の中で想像する」か、です。


   現在: 目の前の出来事を目で見る → 事実の世界 → 「具体」

   過去: 過ぎ去った出来事を頭の中で想像する → 仮説の世界 → 「抽象」


 過去の出来事は、現在にいる話し手にとってもはや目で見ることができないため、頭の中で想像しなければなりません。そのため、仮説という「抽象」を表す過去形と、事実という「具体」を表す現在形とでは、形が区別されているのです。


   He lives in Kyoto.  彼は京都に住んでいる。(と話し手は目の前で見ている。)

   He lived in Kyoto. 彼は京都に住んでいた。(と話し手は頭の中で想像する。)



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