受験英語でおなじみの「分詞構文」の基本形について考えます。
Waiting for him, I met her. (現在分詞)
Written in plain English, this book is easy to read. (過去分詞)
分詞で構成された文ですから分詞本来の機能がそのまま利用されている文かというとそうではありません。
分詞本来の機能だけでなく、「拡張」された機能が追加されていることが分詞構文のポイントです。
1.分詞構文での分詞の本来の機能
現在分詞: 動詞的用法のみ (~している)
過去分詞: 動詞的用法のみ (受動態・完了形)(~された・~した)
2.分詞構文での分詞の拡張された機能
現在分詞: 接続詞
主語 (主節と同じ場合)
be動詞 (例外あり)
過去分詞: 接続詞
主語 (主節と同じ場合)
be動詞 (例外あり)
つまり、分詞構文での分詞の機能は、「1+2」で構成されているのです。
Waiting for him, I met her.
=When I was waiting for him, I met her.
Written in plain English, this book is easy to read.
= As this book is written in plain English, this book is easy to read.
ところで、分詞の拡張された機能のうちの接続詞ですが、どの接続詞の機能が追加されているのか(どの接続詞が省略されているのか)はあくまで文脈で判断されます。したがって、複数の接続詞の候補がある場合もありますが(例:~なので: as, because)、文脈にさえ即していれば「どれでもいい」のです。そこが分詞構文の醍醐味でもあります。
分詞構文での分詞の拡張された機能
接続詞: when, while, as, because, but, though, although, if など
*文脈に即して決まる
次に、「拡張」という概念について考えます。
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