2012年10月20日土曜日

【be・to構文】


 「be・to構文」(ビートゥー構文)について考えます。


   不定詞(to) + 動詞の原形 = 「独立抽象句」 → 「何でもあり」


 このことについては【不定詞】3のところでやりました。


   不定詞+動詞の原形

   To play basketball is fun for me.     (~すること)(名詞的用法)

   I have a promise to play basketball.    (~するための)(形容詞的用法)

   I went to the park to play basketball.   (~するために)(副詞的用法)

   I will (to) play basketball tomorrow.  (~する)(原形不定詞)(動詞的用法) 


 さて、「be・to構文」は不定詞の「動詞的用法」に含まれると思われます。


    「be・to構文」

    be動詞 + to不定詞 + 動詞の原形

    → 文脈に応じていろいろな意味となる  (何でもあり)


 この「文脈に応じていろいろな意味となる」とは、具体的には、「予定」・「義務」・「可能」などのことです。


  1. He is to arrive at Tokyo this morining.   (予定)(~することになっている)

  2. He is to pay back the money within today. (義務)(~しなければならない)

  3. He was nowhere to be found. (可能)(~できない)


 上記はひとつの解釈例です。というのも、1は予定で解釈してありますが、義務(~しなければならない)と解釈しても、文脈上問題なければ、それでいいのです。また、2も、義務で解釈してありますが、文脈上問題なければ、予定(~することになっている)と解釈してもいいのです。

 いわば、be・to構文は「何でもあり」なのです。これは、「to不定詞+動詞の原形」というコンビが、もともとの動詞の現在形という「具体」から拡張されて、かなりの「抽象」度を獲得したからなのです。これを当ブログでは「独立抽象句」とよんでいます。

 最後にbe・to構文の他の例文をあげておきます。


   He was never to come back.  (運命)

      「彼は二度と帰ってこなかった。」


   If you are to pass the examination  you must study harder. (意図)

      「もし試験に合格しようと思うなら、もっと懸命に勉強しなければならない。」


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