
2012年10月7日日曜日
【関係代名詞】1
関係代名詞を「拡張」という概念で考えます。
1. Who is the boy ? (疑問代名詞)
2. He is the boy who is playing basketball over there. (関係代名詞)
もともと疑問代名詞であったwhoがその機能を「拡張」して関係代名詞のwhoとなりました。
1→2への拡張の特徴を以下説明します。
疑問代名詞(who)→関係代名詞(who)への拡張の特徴
・位置がかわった: 文頭→先行詞(名詞)の後 *先行詞=boy
・機能がかわった: (疑問代)名詞→形容詞(節) *形容詞=先行詞を説明
・意味がかわった: 誰→意味なし(訳なし)
要は、名詞から形容詞へと機能が拡張したのです。
ところで、「関係代名詞」という名称は、「関係=接続詞」と「代名詞」の役割をもつことにちなんで名づけられていますが、重要なことは、先行詞という名詞を説明する「形容詞」節として機能しているということです。
2. He is the boy who is playing basketball over there. (関係代名詞)
= He is the boy, and he is playing basketball over there. (接続詞+代名詞)
2. He is the boy ←(who is playing basketball over there). (形容詞の機能)
さて、拡張とは「抽象」の度合いが拡大することです。そして「機能」の拡大を必ずともないます。
では、この関係代名詞において、なぜ拡張はさらなる抽象化といえるのでしょうか?
それは、形容詞は名詞を修飾し、名詞の程度などを説明する機能などをもっていますが、これは話し手の頭の中で考える世界(あっちの世界)での事柄となるため「抽象」を表すのです。比較・最上級の形容詞も同様です。
そして、ポイントは、関係代名詞とは、疑問代名詞という「具体」から、関係代名詞という「抽象」へと変化したものであるということです。
疑問代名詞 「具体」 → 関係代名詞 「抽象」
最後に、関係代名詞にはwhoの他にも whose, whom, which, what があります。基本的な例文のみ以下あげます。
・He is the boy whose name is Sam.
・He is the boy (whom) you wanted to see.
・He plays basketball which is his favorite sport.
・This is what he wants to know. = This is the thing which he wants to know.
関係代名詞 what は先行詞を含むため名詞(節)となりますが、先行詞とそれを説明する形容詞(節)が一緒となったものであり、考え方はwhoと同じものです。
次に、関係代名詞 that について考えます。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿