2012年10月27日土曜日

【二重の視点】


 英語の「二重の視点」について考えます。


    英語の視点 : 「ニ重」の視点 

             = 「英語自体の視点」 + 「話し手の視点」

             = 鳥瞰図的視点 + 話し手自身の視点

             = 客観的視点 + 主観的視点

             = 「抽象」 + 「具体」


 この英語の「二重」の視点と、「具体」と「抽象」との関係は以下のようになると考えています。


    英語自体の視点(鳥瞰図的視点)

    → 「具体」だけでなく「抽象」もみえる

    → 「具体」と「抽象」の区別


    話し手の視点

    → 英語自体の視点でみえた「具体」と「抽象」の区別を反映


 「抽象」もみえる、というのがポイントです。肉眼では見えない「抽象」がみえるからこそ、それを表現できるのです。

 頭の中のヴァーチャルな世界、つまり、「あっちの世界」をみることができるというのは、まさに「神の視点」とよぶべきものかなのもしれません。

 英語の特徴である「具体」と「抽象」の区別は、上記のような構造によって生みだされる特徴であると、当ブログでは考えます。

 英語は、日本語と違って、なぜ時間についての表現が多様なのか、なぜ冠詞がついたりつかなかったり、また、数えられたり数えられなかったりするのか。

 これらは、「二重の視点」から生みだされる「具体と抽象の区別」によるものだったのです。


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