
2012年10月19日金曜日
【that節】
「that節」について考えます。
「節」とは文のことです。文には主語と動詞が含まれ、1つのかたまりを作ります。
I know that the earth is round.
*下線部分がthat節です。
「that節」とは、thatの機能が拡張された結果、「that + 文」という1つのかたまりとなって、ほとんど「何でもあり」の機能をはたす、というものです。
なんだか「不定詞+動詞の原形」の「何でもあり」に似ています。違いは、「不定詞+動詞の原形」が「句」であるのに対して、that節は「節」であるという点です。前者を「独立抽象句」とよびましたので、後者を「独立抽象節」とよびます。
「何でもあり」の機能をはたす1つのかたまり
・「不定詞+動詞の原形」 (独立抽象句)
・「that節」 (独立抽象節)
では、that節をくわしく見ていきましょう。
もともと指示代名詞 であったthat (あれ)が「拡張」された結果、さまざまな(何でもありの)機能を獲得することができましたが、その「機能」とは以下のとおりです。
指示代名詞 that 「具体」 → that節 「抽象」
that節の機能
1.名詞的用法
2.形容詞的用法
3.副詞的用法
それぞれを機能を具体的にみていきます。
まず、1の名詞的用法は、要は、名詞のおけるところにthat節がおけるようになった、というものです。文レベルのかたまりを1つの名詞(名詞節)として扱えるようになりました。
that節の機能
1.名詞的用法 = 名詞節
・主語: That the earth is round is true.
= It is true that the earth is round.
・目的語: I know that the earth is round.
・補語: The truce is that the earth is round.
・前置詞の後: She takes after her mother in that she likes science.
*前置詞の後には名詞がきます
次に、2の形容詞的用法は、要は、形容詞のおけるところにthat節がおけるようになった、というものです。文レベルのかたまりを1つの形容詞(形容詞節)として扱えるようになりました。
that節の機能
2.形容詞的用法 = 形容詞節
・関係代名詞: He is the boy that is playing basketball over there.
・関係副詞: This is the place (that) he was born twenty years ago.
・同格: The fact that the earth is round is true.
「地球が丸いという事実は正しい。」
形容詞は名詞を説明(修飾)します。that節はかたまりが大きい(長い)ため、説明する名詞の前ではなく、後におきます。重要なことは、形容詞的用法のthat節は、名詞を後ろから説明する、ということです。
最後に、3の副詞的用法は、要は、副詞のおけるところにthat節がおけるようになった、というものです。文レベルのかたまりを1つの副詞(副詞節)として扱えるようになりました。
that節の機能
3.副詞的用法 = 副詞節
・so ・・・ that S + V ~ 「とても・・・なので~」
He speaks so fast that I couldn’t understand what he said.
・such ・・・ that S + V ~ 「とても・・・なので~」
This is such an interesting story that I will never forget it.
・now that ~ 「今ではもう~だから」
I like it better now that I am used to it.
・in that ~ 「~という点で」*
She takes after her mother in that she likes science.
*名詞的用法ででてきた前置詞の後のthat節ですが、「in that ~」という1つのかたまりでとらえれば、副詞的用法となります。
上記はあくまで一例です。結果や原因などを表しています。
見方を変えれば、副詞的用法のthat節は、接続詞のはたらきをしています。
ちなみに、副詞とは何かというと、動詞・文・形容詞・副詞などを説明(修飾)するものです。わかりやすくいってしまうと、形容詞が名詞を説明するのに対して、副詞は名詞以外のものを説明するのです。
以上がthat節についてのまとめです。重要なことは、that節を1つのかたまりとして認識し、そしてそれがどのような機能を果たしているかを文脈に応じてとらえることです。
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