
2012年12月2日日曜日
【「数えない」とはどういうことか】
「数えない」とは何を表わしているのでしょうか?
数える (可算) : 1つ1つの要素に焦点を当てている
数えない (不可算) : 全体に焦点を当てている
「数えない」とは、むしろ「数えられない」・「数える必要はない」ということを表わしていると考えられまます。なぜなら、1つ1つの構成要素は無視しているからです。
ところで、「全体」も1個と数えられるのではないかと思われるかもしれません。
しかし、そうではありません。「全体」をあえて「数えない」ことにすることによって、それが「集合」を表わしていることを英語は意図していると考えられます。
数えない (不可算) : 「集合」を表わす
「集合」とは「マクロ」でとらえた概念です。
前回取り上げた ”pen” はマクロ的にとらえたペンの集合を表わしています。
この「集合」・「マクロ」という概念は、現実には存在せず頭の中にだけ存在します。なぜなら、思考(イメージ)の産物だからです。したがって「集合」・「マクロ」は「抽象」を表わします。
つまり、「数えない」は「抽象」を表わすから「数えない」・「数えられない」のです。
一方、1つ1つの要素という「ミクロ」をとらえる「数える」名詞は「具体」を表わしています。
前回取り上げた ”a pen”, “pens” はミクロ的にとらえた1つ1つのペンを表わしています。
頭の中ではなく現実に目の前にものとして存在するものは「具体」です。したがって、「ミクロ」は「具体」を表わします。
つまり、「数える」は「具体」を表わすから「数える」・「数えられる」のです。
数える : 「ミクロ」を表わす → 「具体」 → 可算
数えない : 「集合」・「マクロ」を表わす → 「抽象」 → 不可算
ポイントは、英語はいつも「具体」と「抽象」を形で区別しようとするいうことです。
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