2012年12月9日日曜日

【「集合」とは何か】


 「集合」という概念についてさらに考えます。

 【”pen” は何を表わしているか】のところで次にように考えました。


     pen   (無冠詞、不可算) : pen の「集合」を表わす

     「集合」 : 要素(ミクロ)ではなく全体(マクロ)を表わす

     「集合」 : 「抽象」を表わす  

             (頭の中で思考する概念であるため)

             → 無冠詞、不可算

     「マクロ」 : 「抽象」を表わす


 さて、この「集合」というマクロ的・抽象的な概念とは何かをもう一度考えてみたいと思います。

 結論としては、例えば pen の集合は、penと pen でないものとの「区別」を表わしている、ということです。

 この「区別」とは「線引き」のことです。

 つまり、pen の集合は、pen と pen でないものとの「線引き」を表わしているのです。


     「集合」

     : 集合に含まれるものと含まれないものとの「区別」を表わしている


 ポイントは、「集合」は「区別」・「線引き」のみを表わしているということです。

 つまり、「集合」はその中に含まれる要素には全く焦点をあてていないのです。

 そのため、「集合」は「数えない」のです。


      「集合」

      : 集合に含まれるものと含まれないものとの「区別」のみを表わしている

        → 集合に含まれる要素には全く焦点をあてていない

        → 無冠詞・不可算

          (「抽象」を表わす)


 以上のことを別の表現でいいかえると次のようになります。


       「集合」 : 要素(ミクロ)ではなく全体(マクロ)を表わす


 ”pen” などの抽象名詞がなぜ無冠詞・不可算なのかは、この「集合」という抽象概念で考えるとわかりやすいのではないかと思います。


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