S(主語)の英語における絶大な地位の例として「形式主語構文」について考えます。
上記「一方通行」の交通標識で示したいことは、英語でもいつも「→」の方向へ「力」が及んでいるということです。
つまり、一番最初に発話されたことばが一番「力」が強いのです。
S(主語)・V(動詞)~という語順で発話される文を考えます。
この場合、次のような「力」関係となります。
S > V 以下 (「力」の強さの度合い)
つまり、S が V 以下へ絶大な「力」を及ぼしているのです。
S = 序列1位 (最強)
ということなります。
さて、この考え方を適用して「形式主語構文」について考えます。
【形式主語構文(仮主語構文)】
It is said that he is very kind.
(彼はとても親切だと言われている。)
この構文の一般的な説明は、It は単なる形式的な仮の主語であり、本当の主語は that he is very kind であるというもです。
もちろんそのとおりなのですが、当ブログではむしろ次のように考えます。
この文の主語である It は is 以下へ絶大な「力」を及ぼしています。
そして、it が that he is very kind に「力」を及ぼして自らの内容を説明させているのです。
It → is said that he is very kind.
(それは言われている。それというのは、彼はとても親切であるということだ。)
別にわざわざこのように考えなくてもいいのではないかと思われるかもしれません。
しかし、このような抽象的な「力」の作用に敏感になると、英語の自然な解釈が可能になるという利点があります。
その例として、次に、so ~ that ・・・構文を取り上げます。
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