2013年1月27日日曜日

【語彙】


 「可算」・「不可算」両方の形・意味をもつ名詞について考えます。

 
      【fire】  

       可算: 火事・料理用の火  (具体)

       不可算: 火・火災  (抽象)


      【room】

       可算: 部屋・室  (具体)
 
       不可算: 空間  (抽象)


      【trouble】

       可算: もめごと  (具体)

       不可算: 悩み・迷惑  (抽象)


      【land】

       可算: 国・領域  (具体)

       不可算: 陸  (抽象)


 実はものすごいたくさんの名詞が可算・不可算両方の形・意味をもっています。

 辞書をみると、C:(Countable)(可算)、U:(Uncountable)(不可算)と記載されています。

 では、なぜこれほどたくさんの名詞が両方の形・意味をもつのでしょうか。

 それは、話し手がある名詞を「具体」的なものとととらえれば可算の形・意味となり、「抽象」的なものととらえれば不可算の形・意味となるからです。

 今、目の前にあるもので頭の中の想像と一致するものが「具体」です。

 つまり、現実に存在する個別的な事実が「具体」です。

 今、目の前になく頭の中の想像とは一致しないものが「抽象」です。

 つまり、頭の中の想像だけのものが「抽象」です。

 ポイントは、英語には「具体」と「抽象」を形で「区別」しようとする特徴がある、ということです。


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