2013年1月14日月曜日

【so that 構文】


 「so that 構文」について引き続き考えます。


      1.I opened the door so that he could come in.


 前回取り上げた「so ~ that ・・」構文とは so が置かれている位置が異なります。

 この位置の違いが大きな意味の違いをもたらしています。

 では、この1の文の解釈はどうなるでしょうか。

 まず、1の文の「→」の「力」は次のようになっています。


      1.I opened → the door so

 
 I が opened 以下へ「力」を及ぼしているように、opened も door 以下へ「力」を及ぼしています。

 そして、so は opened によって「力」を及ぼされています。

 この so の解釈は次のようになります。


      1.I opened → the door so  

        「私はそのようにドアを開けた。」


 これを前提に再度1の文を考えます。


      1.I opened the door so → that he could come in.

      (私はそのようにドアを開けた。どのように開けたのかというと、彼が中に入ることができるようにドアを開けた。)


 つまり、so が that 以下へ「力」を及ぼして自らの内容を説明させているのです。

 さらに、ここから次のステップがあります。


      【so that 構文】

      「そのように」 →  「~するために」 

      「程度」     →  「目的」  (「拡張」)

      「程度」     <  「目的」  (「抽象」の度合い)


 「私はそのようにドアを開けた」と「彼が中に入る」という「程度」の関係から、「私はドアを開けた」と「彼が中に入れるようにするために」という「目的」の関係へと「拡張」されています。

 「程度」よりも「目的」のほうがより「抽象」度が高くなっています。

 なぜなら、「目的」のほうが頭の中でより高度な思考を必要とするからです。

 ですから、1の文の解釈は次のようにまとめることができます。


      【so that 構文】

      1.I opened → the door so → that he could come in.

      (私はそのようにドアを開けた。どのように開けたのかというと、彼が中に入るようにドアを開けた。)

             → 「彼が部屋の中に入れるようにするために、私はドアを開けた。」


 同様に、もうひとつの「so that 構文」について考えます。


      2.I opened the door,  so that he could come in.


 1の文との決定的な違いは「,」(カンマ)があることです。

 この2の文の解釈は次のようになります。


      【so that 構文】

      2.I opened the door,  so that he could come in.

      「私はドアを開けた。だから、彼は部屋の中へ入ることができた。」


 なぜそうなるのでしょうか。

 2の文は「,」(カンマ)があるため、次のような構造となっています。


      2.I opened the door,  so that he could come in.

              = I opened the door.  So (that) he could come in.
 
              = I opened the door.  So he could come in.


 結局、2の文の so は、「結果」を表わす「だから」の so なのです。

 2の文の「→」の「力」は次のようになります。


      2.I opened the door, / so → that he could come in.


 つまり、2の文は2つの独立した文で構成されており、so は前の文からは「力」を及ぼされておらず、あくまで、so が that 以下へ「力」を及ぼしているだけとなります。

 まとめると次のようになります。


      【so that 構文】

      2.I opened the door, /  so → that he could come in.

      「私はドアを開けた。だから、彼は部屋の中へ入ることができた。」


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